国連憲章が発効し、国際連合が正式に発足した

日付と暦

原典表記
1945年10月24日(グレゴリオ暦)
換算
1945-10-24(グレゴリオ暦)
掲載日
10月24日のページ

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概要

1945年10月24日、国連憲章が発効し、国際連合が正式に発足した[SRC-00483][SRC-00485][SRC-00490]。国連憲章第110条は、その効力発生の要件を「中華民国、フランス、ソヴィエト社会主義共和国連邦、グレート・ブリテン及び北部アイルランド連合王国、アメリカ合衆国及びその他の署名国の過半数が批准書を寄託した時」と定めていた[SRC-00490]。憲章はサンフランシスコ会議で同年6月26日に署名されており、この署名日と「正式発足」の日は異なる[SRC-00485][SRC-00489]。会議には50か国が参加したが[SRC-00483][SRC-00489]、会議後の1945年10月15日に署名したポーランドを含め[SRC-00485]、原加盟国は51か国となった[SRC-00486][SRC-00489]。

本文

第二次世界大戦の終結を控えた1945年4月25日から6月26日まで、50か国の代表がアメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコに集まって会議を開いた[SRC-00483]。この会議は、国連憲章第3条で「サン・フランシスコにおける国際機構に関する連合国会議」と呼ばれている[SRC-00490]。改訂新版世界大百科事典によれば、招請されたのはそれまでに連合国宣言に署名していた46か国と、会議の途中で出席を認められた4か国を合わせた50か国だったという[SRC-00489]。会議は2か月にわたる起草を経て、1945年6月26日の憲章署名に至った[SRC-00483][SRC-00485]。改訂新版世界大百科事典は、署名の前日にあたる6月25日に憲章が採択されたと記すが、採択の日付は資料によって割れている(「異説・論争」を参照)[SRC-00489]。

しかし、憲章の署名だけでは国際連合は成立しなかった。国連憲章第110条は、批准書がアメリカ合衆国政府に寄託されると定めたうえで、「この憲章は、中華民国、フランス、ソヴィエト社会主義共和国連邦、グレート・ブリテン及び北部アイルランド連合王国、アメリカ合衆国及びその他の署名国の過半数が批准書を寄託した時に効力を生ずる」と規定していた[SRC-00490]。国連条約集(UNTC)は憲章の発効を「Entry into force : 24 October 1945, in accordance with article 110.」と記録し、発効が第110条によることを示す[SRC-00485]。国連公式サイトは、中国・フランス・ソ連・英国・米国およびその他の署名国の過半数(a majority of other signatories)による批准を経て、1945年10月24日に国際連合が正式に発足したと記す[SRC-00483]。国連条約集の記録では、この5か国のうち米国は8月8日、フランスは8月31日、中国は9月28日、英国は10月20日に批准しており、10月24日にはポーランド・ロシア連邦(同記録の表記)・ベラルーシ・ウクライナの批准が記録されている(詳細はタイムライン参照)[SRC-00485]。

歴史的背景

国際連合の設立構想は、第二次世界大戦のさなかに連合国のあいだで具体化した。改訂新版世界大百科事典によれば、1942年1月、日独伊と交戦する米・英・ソを中心とする26か国がワシントンで「連合国共同宣言」に署名し、「United Nations」の語が初めて用いられた[SRC-00489]。1943年10月のモスクワ宣言で戦後の国際機構設立の必要が認められ、1944年のダンバートン・オークス会議で具体案がまとめられ、1945年2月のヤルタ会談で未解決点が調整されたのち、サンフランシスコ会議で憲章の起草に至ったと同書は記す[SRC-00489]。国際連盟との関係について、コトバンク収載のデジタル大辞泉は国際連合を「国際連盟の欠点を補正し強化・発展させた組織」と説明し、日本大百科全書(ニッポニカ)は、国連が「国際連盟の教訓を尊重して、その欠点であったヨーロッパ的性格」を排し、全会一致制を多数決制へ改めたと記す[SRC-00489]。

タイムライン

日付(暦種別を明記) 出来事 出典
1945年4月25日〜6月26日(グレゴリオ暦) サンフランシスコで国際機構に関する連合国会議が開かれ、50か国の代表が参加 [SRC-00483][SRC-00489]
1945年6月25日(グレゴリオ暦) 改訂新版世界大百科事典は、この日に国連憲章が採択されたと記す(採択日は資料により割れる — 「異説・論争」参照) [SRC-00489]
1945年6月26日(グレゴリオ暦) 国連憲章に署名(ポーランドを除く) [SRC-00485][SRC-00489]
1945年8月8日(グレゴリオ暦) 米国が憲章を批准 [SRC-00485]
1945年8月31日(グレゴリオ暦) フランスが憲章を批准 [SRC-00485]
1945年9月28日(グレゴリオ暦) 中国が憲章を批准 [SRC-00485]
1945年10月15日(グレゴリオ暦) ポーランドが憲章に署名 [SRC-00485]
1945年10月20日(グレゴリオ暦) 英国が憲章を批准 [SRC-00485]
1945年10月24日(グレゴリオ暦) 国連条約集の記録では、この日にポーランド・ロシア連邦・ベラルーシ・ウクライナの批准が記録されている [SRC-00485]
1945年10月24日(グレゴリオ暦) 国連憲章が発効。国際連合が正式に発足 [SRC-00483][SRC-00484][SRC-00485][SRC-00490]
1956年12月18日(グレゴリオ暦) 日本が80番目の加盟国として国連に加盟 [SRC-00488][SRC-00489]

暦の注記: 本事象は当初からグレゴリオ暦の日付であり、旧暦・新暦の換算は発生しない(改暦境界1582年10月・明治5年改暦のいずれにも該当しない)。

異説・論争 — 定説のない論点があります(開く)

発足の日付(1945年10月24日)について、日次まで記す資料はいずれも一致する。国連事務局の3ページ「History of the United Nations」「United Nations Day」「国連条約集」[SRC-00483][SRC-00484][SRC-00485]、国連広報センターが公開する国連憲章テキストの序[SRC-00490]、およびコトバンク収載11資料のうち7資料(デジタル大辞泉・共同通信ニュース用語解説・改訂新版世界大百科事典・日本大百科全書・百科事典マイペディア・ブリタニカ国際大百科事典・山川世界史小辞典)[SRC-00489]がこれにあたる。一方、「Growth in United Nations membership」[SRC-00486]と国連広報センター「国際連合憲章」[SRC-00487]は日付を記さず、「国連と日本」年表[SRC-00488]は1945年という年のみを記し、コトバンク収載の残り4資料(精選版日本国語大辞典・旺文社世界史事典・山川日本史小辞典・旺文社日本史事典)[SRC-00489]は「1945年」または「10月」までしか記さない。これらは日次に言及していないのであって、10月24日と対立する記述ではない(調査範囲: 国連事務局〔un.org・treaties.un.org〕と国連広報センター〔unic.or.jp〕の公式ページ計7件、およびコトバンク収載の11資料)。

サンフランシスコ会議の参加国について、国連公式サイト「History of the United Nations」「United Nations Day」およびコトバンク収載の改訂新版世界大百科事典・日本大百科全書は、いずれも50か国と記す[SRC-00483][SRC-00484][SRC-00489]。一方、国連公式サイト「Growth in United Nations membership」は1945年時点の原加盟国を「Original 51 Members(原加盟51か国)」として51か国を列挙し[SRC-00486]、コトバンク収載の百科事典マイペディア・日本大百科全書・山川世界史小辞典・旺文社世界史事典・山川日本史小辞典も原加盟国を51か国とする[SRC-00489]。この差は矛盾ではなく、集計する時点の違いによる。国連条約集(UNTC)の脚注3は、憲章に署名した国のうちポーランドのみが1945年10月15日に署名したと記す[SRC-00485]。ポーランドが会議に加われなかった理由については、日本大百科全書(ニッポニカ)が「国連発足時に新政府が成立していなかったので会議に出席できなかったが、のちに原加盟国に加えられ、全部で51か国となった」と記す[SRC-00489]。国連条約集はこの理由を記していない[SRC-00485]。

憲章の「採択」の日付は、コトバンク収載の資料のあいだで割れている[SRC-00489]。改訂新版世界大百科事典は「6月25日に国連憲章を採択し,翌日署名を行った」とし、山川世界史小辞典 改訂新版は「1945年6月26日に国連憲章を採択」、ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典は「国連憲章は同年 6月に採択され」、旺文社世界史事典 三訂版は「1945年10月に憲章が採択され」と記す。日本大百科全書・百科事典マイペディア・山川日本史小辞典・旺文社日本史事典は採択の日次を記さない。国連公式サイト「History of the United Nations」は起草してから署名したという順序のみを記し、採択日を明記しない[SRC-00483]。国連条約集(UNTC)は署名日(6月26日)を公式記録として保持するが、採択という手続自体は記録の対象としていない[SRC-00485]。署名日(1945年6月26日)については、これらの資料に割れはない[SRC-00485][SRC-00489]。本記事は採択日を断定せず、資料ごとの帰属形で示している。

論点 説明 根拠・出典 位置づけ
会議の参加国数 サンフランシスコ会議の参加国は50か国 [SRC-00483][SRC-00484][SRC-00489] 対立なし
原加盟国の数と語釈 原加盟国は51か国。百科事典マイペディアはこれを「国連発足時に憲章に署名し,批准をすませていた51ヵ国」と定義する [SRC-00486][SRC-00489] 対立なし。50との差は集計する時点の違い
50と51の差の原因 ポーランドの後日署名(1945年10月15日) [SRC-00485] 対立ではなく集計時点の違いの説明
憲章の「採択」日 6月25日(改訂新版世界大百科事典)/6月26日(山川世界史小辞典)/6月(ブリタニカ国際大百科事典)/10月(旺文社世界史事典)に割れる [SRC-00489] 資料間の対立。本記事は断定しない
「採択」の記録の有無 国連公式サイトは順序のみを記し、国連条約集は採択を記録の対象としない [SRC-00483][SRC-00485] 沈黙であり、対立ではない

関連する出来事

関連人物

該当なし。本記事が扱う「正式発足」は特定の個人の行為ではなく、複数国家による憲章批准という集合的な法的手続の帰結であり、登録出典の範囲では中心となる個人は同定されない(調査範囲: 国連事務局・国連広報センターの公式ページ計7件〔国連憲章テキストを含む〕、コトバンク収載の11資料)。

歴史的意義

コトバンク収載のデジタル大辞泉は、国際連合を「国際連盟の欠点を補正し強化・発展させた組織」と説明する[SRC-00489]。同じくコトバンク収載の共同通信ニュース用語解説によれば、国連憲章第1章第1条第1項は「国際の平和と安全の維持」を目的に掲げ、これが国連の最大の任務となっており、2023年末時点で193か国が加盟し「唯一の普遍的組織」と言われる[SRC-00489]。10月24日は国連憲章発効の記念日にあたる[SRC-00484]。

現代の視点

10月24日は、コトバンク収載の日本大百科全書が「国連の日」(国連デー)と呼ぶ日であり[SRC-00489]、国連公式サイトも United Nations Day として国連憲章発効の記念日と位置づける[SRC-00484]。それは単なる記念日ではなく、国連憲章第110条が定める「中華民国、フランス、ソヴィエト社会主義共和国連邦、グレート・ブリテン及び北部アイルランド連合王国、アメリカ合衆国及びその他の署名国の過半数が批准書を寄託した時」という条件が現実に満たされた日である[SRC-00490]。国際連合が「発足」したのは、各国代表が憲章に署名した日(6月26日)ではなく、各国が国内手続を経て批准を積み重ねた先にあった。このことは、国際機構の設立が一度の宣言や調印では完結しない、段階的な法的プロセスであることを示している(本サイトの整理)。

出典一覧

  1. [SRC-00483] History of the United Nations/United Nations(ランクA)
  2. [SRC-00484] United Nations Day/United Nations(ランクA)
  3. [SRC-00485] Charter of the United Nations — Depositary Status(United Nations Treaty Collection, Chapter I.1)/United Nations Treaty Collection(国連事務局法務局条約部・国連憲章の寄託者)(ランクS)
  4. [SRC-00486] Growth in United Nations membership/United Nations(ランクA)
  5. [SRC-00487] 国際連合憲章(国連広報センター)/国連広報センター(UNIC Tokyo・国連事務局の東京地域事務所)(ランクA)
  6. [SRC-00488] 「国連と日本」年表(国連広報センター・日本の国連加盟60周年)/国連広報センター(UNIC Tokyo・国連事務局の東京地域事務所)(ランクA)
  7. [SRC-00489] 国際連合(コトバンク収載)/コトバンク(朝日新聞社・VOYAGE MARKETING)(ランクB)(複数の資料を収載)
  8. [SRC-00490] 国連憲章テキスト(国際連合憲章 全文・日本語)/国連広報センター(United Nations Information Centre, Tokyo)(ランクA)

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訂正履歴

日付事実主張への変更
12026-09-03
22026-09-04あり

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